Razer,バーチャル7.1chサラウンド再生に対応するUSBヘッドセット「Kraken 7.1」を発売
2013年8月21日,Razerは, テラ RMTバーチャル7.1chサラウンドサウンド出力に対応するUSB接続型ヘッドセット「Razer Kraken 7.1」(以下,Kraken 7.1)を発表。世界市場に向けて99.99ドルで発売した。
Razer Krakenシリーズは,装着時の快適性を追求したとされるオーバーヘッドタイプのアナログ接続型ヘッドセットで,Razerのコーポレートカラーでもある黄緑を基調としたデザインで知られるが,同シリーズの最上位に置かれるKraken 7.1は,接続インタフェースと基調色を変え,製品レベルでバーチャルサラウンドサウンド出力に対応してきたのが大きな特徴となっている。
RazerはKraken 7.1で採用するバーチャルサラウンド技術の名称を公表していないが,統合型設定ツールである「Razer Synapse 2.0」に統合され,「較正」が可能とされていることからすると,Razer独自のバーチャルサラウンド技術「Razer Surround」ベースと考えてまず間違いないだろう。現在は無償で配布されているものの,2014年以降は19.99ドルで販売されることになっているRazer Surroundだけに,Razer Surroundの統合を製品のアピールポイントとしてきた可能性はありそうだ。Kraken 7.1の直販価格が,従来の最上位モデル「Razer Kraken Pro」(以下,Kraken Pro)より20ドル高いというあたりも,その推測の裏付けになってくれそうである。
なお,公開されている製品画像を見る限り,ヘッドバンドやエンクロージャ,イヤーカップの形状は,Kraken Proと変わっていないようだTERA RMT。
ただし,左側のエンクロージャに取り付けられたブームマイクは,「Enhanced digital microphone」という名称のものに変わっている。Razerによれば,従来のアナログマイクと比べて,広い周波数特性と,高いS/N比が特徴とのことだ。ちなみに,「使わないときにはブームマイクをエンクロージャ内に収納できる」という特徴は,Kraken Proと変わっていない。
ブームマイクは周波数特性の広さと低ノイズを謳う(左)。マイクを使わないときは,ブームごと左耳用エンクロージャに収納できる(右)
どちらかといえば,Kraken Proの純然たる上位モデルというよりは,“リニューアルモデル+α”程度の違いという印象も受けるが,少なくとも外観がより万人向けになったのは歓迎されそうだ。国内発売のアナウンスを楽しみに待ちたいRMT。