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G-Tune MASTERPIECE a1500BA1


  ドラクエ10 RMTマウスコンピューターは,同社のゲーマー向けPCブランド「G-Tune」から,ハイエンドゲーマー向けデスクトップPCシリーズ「MASTERPIECE a1500BA1」を,2013年8月20日に発売する。世界で初めて最大5GHz動作を実現したx86プロセッサ「FX-9590」,そしてAMD未発表のデュアルGPUソリューション「Radeon HD 8990」(以下,HD 8990)を搭載するという,自作では手に入らない超ハイエンドAMDマシンだ。

  当初の予定だと8月上旬発売予定だったので(関連記事),少し遅れることになるが,再来週早々には販売が始まるわけである。

  4Gamerでは今回,このMASTERPIECE a1500BA1を試用する機会が得られたので,最大5GHz動作のAMD FXプロセッサがどれだけ速いのか,そしてHD 8990とは何なのかという話を交えつつ,史上最高スペックのAMDマシンの実力を詳らかにしてみたい。

  FX-8350の高クロック&高クロック版となるFX-9590

  一方のHD 8990はHD 7990のリネーム品

  本体前面には小さな吸気孔が並んでいる

 


  G-TuneのMASTERPIECEシリーズは,マウスコンピューターとアビーのコラボレーションによるオリジナルのPCケースを採用するのが特徴だ。まったくの偶然ではあるのだが,BTO標準構成だと黒地に赤のラインなので,AMDの現行最上位スペックを収めるのに相応しい外観になっていると言えるかもしれない。

  筐体前面には計512個の小型吸気孔を持ち,向かって左側の側板にも,ちょうど拡張カード部のところに吸気孔が計304個設けられているので,これらが外気を取り入れるための口になっているという理解でいいだろう。

  

G-Tune


  本体向かって左側面は,ちょうど拡張スロット部の脇に当たるところに吸気孔がある

G-Tune


  本体向かって右側面は手前側にちょっとした空気孔あり。天板排気は行われない

  

G-Tune


  DQ10 RMT側板を外して中を覗いたところ。簡易液冷クーラーのラジエータとHD 8990カードが一直線に並ぶレイアウトになっている。ちなみにマザーボードはMSI製の「AMD 990FX」チップセット搭載モデル「990FXA-GD80 V2」だった

  

G-Tune


  ラジエータ部のファンとHD 8990カードの間にはわずか数mmの隙間しかない

  MASTERPIECE a1500BA1では,FX-9590の冷却にCooler Master製の簡易液冷クーラー「Seidon 120XL」を採用することがあらかじめ公表されていたが,では液冷クーラーはどうやって取り付けられているのか。それは側板を開けてみると分かる。ご覧のとおり,本体前面側の吸気パネル部裏に,120mm角対応のラジエータを2基の120mm角ファンで挟むような形で配されており,エアフロー的にはその “先”となる場所へ,HD 8990カードが取り付けられる格好になっている。内側の120mm角ファンとHD 8990カードとの間にあるクリアランスはわずか数mmであり,本当にギリギリである。

  天板部にラジエータを取り付けられたりするわけでもないなど,MASTERPIECEオリジナルPCケースは,必ずしも液冷や簡易液冷に最適化された筐体にはなっていない。それだけにG-Tuneでも,FX-9590を簡易液冷クーラーで冷却するにあたって,相当な苦労をしたことが窺えるレイアウトだ。

  ただ,このレイアウトだと,FX-9590の熱を冷却したエアフローがHD 8990カードへ直接向かう構造になってしまっており,ここは少々気になるところでもある。

  CPUソケット周りでは,Seidon 120XLのポンプを覆うような格好で120mm角ファンが斜めに取り付けられ,電源部を冷却しつつ,背面の120mm角ファンへのエアフローを作ろうとしているのが見て取れる。それだけ,FX-9590が持つ電源部への負荷は高いということなのだろうRMT

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