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ありそうでなかった“支援&後衛”系の「風水士」


  FF14 RMT続いて紹介する「風水士」は,“風水魔法”によってパーティメンバーを強化したり,モンスターを弱体化したりできる,いわゆる支援系のジョブだ。また,黒魔道士よりランクは劣るものの,精霊魔法も使用可能である。

  FFXIにおける支援系のジョブとしては,吟遊詩人やコルセアがすでにいるが,風水魔法のシステムは従来(呪歌/ファントムロール)と似ているようで,実はけっこう違っている。その結果,支援系のジョブでありながら,立ち位置が“後衛寄り”となっているのがユニークだ。

  風水士イメージイラスト

  ILLUSTRATION:KAZUSHI HAGIWARA

  

ファイナルファンタジーXI


  風水士専用装備イラスト

  ILLUSTRATION:KAZUSHI HAGIWARA

  インデコルア系の風水魔法は,詠唱後に自キャラを移動させれば効果範囲も移動する。従来の支援系ジョブで掛け分けが苦手だったという人でもプレイしやすいだろう

  

ファイナルファンタジーXI


  風水魔法を大別すると,自分自身を中心に展開する“インデコルア系”と,特定のターゲットを指定することで,対象が立っている地面を中心に展開する“ジオコルア系”の2種類がある。まずは前者から見ていこう。

  FF14 RMTインデコルア系の大きな特徴は,支援効果が自分を中心に継続的に展開すること。つまり詠唱後に自分が動くと,それに合わせて効果範囲も動くわけである。吟遊詩人やコルセアはパーティプレイにおいて,前衛と後衛のメンバーに対しそれぞれ“掛け分け”を行っていたが,風水士はそれを考慮する必要がない。

  風水魔法の具体的な種類としては,「インデリジェネ」や「インデリフレシュ」などといった定番タイプを始め,回避率をアップする「インデヴォイダンス」,魔法攻撃力をアップする「インデアキュメン」などなど,ざっと数えただけでも30種類前後が確認できた。

  これらの中には,「インデパライズ」や「インデグラビデ」など,モンスターの弱体化効果も含まれるが,“レジスト判定が行われず無条件で入る”のは特筆すべき点だ。同系統の弱体効果は重なるので(パライズとインデパライズなど),戦術が大きく変わってきそうである。

  風水魔法の「敵にレジストされない」という仕様は,バトルの戦術を大きく変える可能性がある。これはサポートジョブで使っても同じなので,パーティメンバーのうち1人は欲しいところ

  

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  ちなみに,弱体系の風水魔法をモンスターに使う際は,「何かしらの敵対行動を取っていること」が条件となる。たとえばインデグラビデを使った後,ノンアクティブなモンスターの群れの中に突っ込んでまとめて釣る,といった事は行えない。

  もう一方のジオコルア系は,パーティメンバーの足元に“羅盤”なるオブジェクトを置き,そこを中心に魔法効果を展開させる。離れた場所に展開できるというのは使い勝手が良さそうだ。インデコルア系と似た効果もあるが,こちらも30種類程度が用意されている。

  そのほか主な仕様としては,一人の風水士は,インデコルア系とジオコルア系,それぞれ1種類を同時に展開できる。風水魔法の範囲は楽器による呪歌と比べると若干狭いが,効果時間は3分間と長め。詠唱時間に関してはインデコルア系が4秒,ジオコルア系が8秒となっている。ちなみに風水士のアビリティや,専用装備の“風水鈴”などで,これらの各ステータスをブーストすることも可能だ。

  風水士は回復魔法や状態異常の回復が行えないので,サポートジョブに関しては白魔道士が定番か。あるいは,風水魔法の詠唱時間短縮の目的で,赤魔道士という選択肢もアリかも

  

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  実際に風水士を遊んでみた感想だが,パーティプレイにおいて十分な支援能力を持っており,それでいて従来の支援系ジョブと比べて,落ち着いてプレイできた。

  同じ支援系ジョブでも吟遊詩人の場合は,歌い分けや“釣り”などでひっきりなしに動き回るが,風水士で同じことを行う必要はない。仮に風水士が“釣り” に行ってしまうと,パーティメンバーはインデコルアの範囲から外れてしまう。また,モンスターを素早く寝かしつける手段(ララバイなど)を持っておらず,あまり釣り役には向かない。

  それならば,風水魔法の合間に精霊魔法を使うことで着実にダメージを与えるほうが,パーティに貢献できそうだ。したがって風水士の立ち位置は,どちらかというと“後衛寄り”になるのだろう。“支援&後衛タイプ”という,これまでありそうでなかったジョブというわけだRMT

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