「Civilization V」の最新拡張パック「Brave New World」インプレッション。9つの新文明が登場し,外交と文化に大幅な変更が加わる
ドラクエ10 RMT数多くの徹夜ゲーマーを生み出したシミュレーションゲーム,「シヴィライゼーション」シリーズの最新作「シヴィライゼーション V」(以下Civ5)の拡張パック第2弾となるのが「Civilization V: Brave New World」(以下Brave New World)だ。外交と文化に重点が置かれた拡張パックと言われていたが,実際にどのようなゲームに仕上がったのだろうか。プレイした感触を,ざっくりとご紹介したい。
「シドマイヤーズ シヴィライゼーションV 日本語版」公式サイト
Steam「Sid Meier's Civilization V: Brave New World」紹介ページ
システムの変化
Brave New Worldでは,当初言われていたように,外交と文化のシステムが大きく変化した。印象としては,外交はまだ「要素追加/変更」レベルだが,文化に関しては事実上完全に新しいゲームになっている。以下,順に見ていこう。まずは外交だ。
議会は踊る
DQ10 RMT外交においては,国際連合の成立条件が大きく変化した。これまでは「グローバリズム」を研究することで「国際連合」の建物が建築できるようになり,これを建設することで,ゲームの勝利条件の一つ「外交勝利」への道が開けるという流れだった。
Brave New Worldでは,まず国際連合の前身として「世界議会」が開催されるようになった。世界議会が成立する条件は,「すべての文明を発見し,かつ活版印刷の技術を開発した文明」となっており,これを最初に成しとげた文明が第1回世界議会の開催国となる。世界議会は自動的に開催され,何か特別な建物を建てる必要はない。
すべての文明を発見し,かつ活版印刷の技術を開発した文明が,第1回世界議会の開催国となる
世界議会で,各文明は基本的に1票の投票権を持つが,代表国は特別に2票を持つほか,ゲームが進むと,その文明と同盟している都市国家も1票を持つようになる(その頃には,各文明が2票,代表国は3票という形で総票数も増加している)。つまりCiv5同様,同盟している都市国家が多ければ多いほど会議においては有利になるわけだ。
会議の議題を提案する。どの議題が,どの文明に支持され得るかも示される
世界議会の段階では,まだ外交勝利を得ることはできない。代わりに「万博を開こう」「国際競技会を開こう」といったものから,「特定の宗教を世界宗教にしよう」「(特定の)都市国家との貿易を禁止しよう」といったものまで,さまざまな「世界のルール」を投票によって決められる。議案には賛成票を投じられるが,反対票を投じることも可能で,賛成が反対を上回らないと議決されない。逆に言えば,自分に不利なルールには反対票を投じないと,賛成1票でも可決されてしまうわけだ。
技術が進んで文明が先の時代に行くと,世界議会は国際連合へ自動的に進化する。国際連合でも世界議会と似たような議決が行われるが,「世界の指導者」を決定する専門部会も開催されるようになり,ここで指導者として選ばれると外交勝利となるのだRMT。