事業者が自主的に対応していくことで
JASGAは, テラ RMTソーシャルゲームのプラットフォームを運営する6社(NHN Japan,グリー,サイバーエージェント,ディー・エヌ・エー,ドワンゴ,ミクシィ)に加え,コンピュータエンターテインメント協会(CESA),日本オンラインゲーム協会(JOGA)といった関連団体や関連事業者約50社の賛同によって設立されたものだ。
発足にあたっては,各界の有識者や学識経験者の協力を得た準備委員会において議論を重ねてきたとのこと。今回の記者会見は,準備委員会の座長を務めた一橋大学名誉教授,堀部政男氏による挨拶から始まった。
堀部氏は,50年以上にわたって情報に関する法律的な問題に携わってきた第一人者であり,とくに,インターネットが一般に普及していった1990年代半ばからは,ネットの社会的影響について数多くの研究,発言をしてきたという。
JASGAの組織図
2007年TERA RMT頃から「インターネットの情報流通に対して規制をするべき」という声が強くなってきたため,有識者が国会で議論を重ねた末に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備などに関する法律」が制定されたという。
ただし,堀部氏によるとこれは「事業者が自主的に対応していく」という前提のもとで作られた法律だったため,法の制定以降は,事業者がどのように環境整備をしていくかという議論に移っていった。その流れの中で堀部氏は,インターネットに関わる産業界や教育関係者による任意団体「安心ネットづくり促進協議会」の設立にも携わってきたという。
現在,ソーシャルゲームについても国内外でさまざまな議論が交わされているが,堀部氏は「(事業者が)自主的な対応していくことがベストではないか」と述べ,JASGAを中心に情報産業の発展を図っていきたい,と挨拶を締めくくったRMT。