TERA RMTついに実装される「TERA」史上最大のアップデート
NHN Japanがサービス テラ RMT中のMMORPG「TERA The Exiled Realm of Arborea」(以下,TERA)では,2012年5月23日に待望の大型アップデート「アルゴンの女王 PART.1」が実装される。今回4Gamerは,同作の日本運営プロデューサー 鈴木貴宏氏に,このアップデートの見どころと,TERAの今後についてあれこれ話をうかがった。「アルゴンの女王 PART.1」は,これまでのアップデートとどう違うのか。そして今後,TERAはどのように展開されていくのか。プレイヤーはぜひ目をとおしてほしい。
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
キーワードは「循環」。TERA史上最大規模のアップデート
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。さっそくですが,5月23日に実装される大型アップデート,「アルゴンの女王 PART.1」の見どころについて教えてください。
TERA RMT鈴木貴宏氏(以下,鈴木氏):
なんといっても,新しいコンテンツが追加されることです。というのも,「戦場」と「政治」(2011年10月19日のアップデート「統べる者,競う闘志」のこと)が追加されてからのTERAでは,インスタンスダンジョンの追加やバランス調整に関するアップデートがほとんどで,完全に新しいコンテンツは導入できていなかったんです。
今回の「アルゴンの女王 PART.1」では,「循環」をキーワードにBluehole Studioが開発を進めました。
4Gamer:
「循環」,とは具体的にどのようなことでしょうか。
鈴木氏:
厳密なテーマではないのですが,さまざまな場所を巡るたびに,新たな目的が生まれるという意味で使っています。
これまでのアップデートは,主に「アイテム」が目的になっていましたが,今回はそれ以外の目標……例えばNPCからの「信用」などを盛り込んでいます。
「アルゴンの女王 PART.1」には,「NPCギルド」というNPCの勢力が登場しますが,彼らから信用を得るために色々な場所を巡ったり,新コンテンツである「暗黒の領域」へ踏み込んだりと,いろいろな場所へ行くたびに新たな目的が生まれ,それがさらに次の目的につながるようなシステム開発が行われています。これを「循環」と表現させてもらっていますが,「アルゴンの女王 PART.1」ではまだまだ「循環」不足ですので,今後も引き続きアップデートを行いたいポイントとなっています。
4Gamer:
韓国ではすでに実装済みのアップデートですが,それを日本に持ってくる際の苦労などはありましたか?
鈴木氏:
TERAはアップデートのスケジュールが非常に確定しづらいんですよね……。今回のアップデートは,本来であればゴールデンウィーク前に実施する予定だったんですが,ギリギリになって2週間ほどの延期を決定しました。当時の韓国バージョンのままでは不具合が多く,そのままアップデートするわけにはいかなかったんです。
4Gamer:
なるほど。ということは日本では,ある程度修正が加えられたバージョンで実装されるわけですね。
鈴木氏:
もちろんです。韓国でのサービスを通じて不具合が洗い出されているので,不具合を解消してから日本のプレイヤーに提供したいという意向がありました。そのため,日本ではアップデートの実装を1か月後ろ倒しにしました。
4Gamer:
かなりギリギリな状態での作業が続いていたわけですね。
鈴木氏:
「アルゴンの女王 PART.1」の実装は日本が一番遅く,あとからサービス開始したはずの北米版やEU版のほうが,先に実装されている状況です。北米版やEU版はゼロからのスタートになるため,今回のアップデートの重要コンテンツである「暗黒の領域」(関連記事)などの,高レベル向けのエンドコンテンツに関しては,問題にはならないんですRMT。