苦難の船出となった「FF14 RMT」。開発/運営は問題をどう考え,今後どう対処するのか
9月30日FF14 RMTに正式サービスがスタートしたMMORPG「FINAL FANTASY XIV」(PC版)。ファイナルファンタジーファンはもちろん,プレイヤーから大きな期待を受けて,満を持しての登場となったはずの本作だったが……,ご存じのとおりプレイヤーからの反応は非常に厳しいものが続出し,嵐の船出となってしまった。
「FINAL FANTASY XIV,The Lodestone」公式サイト
「FINAL FANTASY XIV」公式サイト
なぜ,そうなってしまったのか。本作を未プレイの人も,4Gamer読者レビューやネット上のさまざまな情報は追っていると思うが,筆者のプレイ経験からも,これらの批難の大半は大げさなものではなく,事実として存在する(していた)ものである。もちろん,中には不毛な煽りもあるのだが……それを差し引いても,プレイヤーを満足させられる出来であるとは言い難いのが現状だ。
FF14 RMTいくつかある大きな問題点の中でも,とくにはっきりとしているのは,非常にストレスを感じる“ユーザーインタフェース”(以下,UI)だ。何をするにも,動作が緩慢であり,かゆいところに手が届かない。慣れてしまえば……と思えることはあるが,そのハードルはわりと高い。
次に,オンラインゲームでは付きものとはいえ,断続的に続けばまともに遊べないため影響が大きくなる“ラグ”である。とくにアイテムのやりとりにおいてこれは顕著で,動作の遅いUIと相まって,とにかく作業が終わらない。とくに,日本人の多いサーバーのピークタイムでは,戦闘時のラグはもちろん,街中でもウルダハの開かずの扉は有名。
そして,スクウェア・エニックスの“開発/運営方針”に疑問を持つプレイヤーも少なくないようだ。多くの不満が持たれている仕様や不具合の中には,βテスト時点ですでにプレイヤーから報告されていたものも多い。しかし,実際に9月22日の先行プレイが始まってみれば,それら問題が多く噴出し,その都度修正を行うという状況だった。このように,いろいろなものが後手後手に回っていることがプレイヤーの大きな不満となっているわけだ。
これに対してスクウェア・エニックスは,10月15日に公式サイト「FINAL FANTASY XIV,The Lodestone」において,11月下旬/12月中旬の2回にわたって大型アップデートを実施すると発表(関連記事)。しかし,その発表で公開されたアップデート項目については,プレイヤーから「βテスト時に対処しておくべきものでは?」という意見が多かった。
そういった経緯から気になるのは,スクウェア・エニックスは問題をどれだけ認識し,今後どうしていこうと考えているのだろうか,ということだ。 4Gamerでは,これまでや現状の問題点をまとめ,10月22日の時点でスクウェア・エニックスに質問を投げかけてみた。もちろん,今回掲載した質問だけがすべての問題点ではないが,すべての疑問への回答を望むことはできないので,現在より多くのプレイヤーが気にかける大きな部分を優先させてもらっている。
前置きが長くなってしまったが,上であげたプレイヤーがもっとも接する部分であるUI(クライアント仕様),ラグ,開発/運営方針,そしてこれからどうするのかということを中心に回答してもらったので,プレイヤーは,その内容を確認してみようRMT。