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「晴空物語」,愛くるしい2頭身キャラで冒険しよう


 くりくりおめめの2頭身キャラクターが,界王星なみに丸まったファンタジー世界をぴょんぴょん冒険するという,とにかくクリーミィーなビジュアルで展開されているMMORPG「晴空物語」。本作は,「Finding Neverland Online -聖境伝説-」(以下,FNO)と同様に台湾のデベロッパX-LEGEND Entertainmentが開発し,ベクターが2011年11月22日より正式サービスを提供しているタイトルだ。

サービス開始から間もないタイトルということで,現在もレベルキャップ開放やマップ追加といったアップデートや,新規プレイヤー向けのキャンペーンが続々と実施されている(関連記事)。ゲーム内で,多くのプレイヤー達が,せっせとレベリングに励んでいる姿を見るのも,“旬な”タイトルならではだ。

 本稿では,そんな本作にスムーズに入っていくための手助けとして,序盤のプレイガイドをお届けしよう。正直言って,そもそも本作は「プレイガイドいらず」と言えるほどユーザーフレンドリーな作りなので迷う人は少ないと思うが,「気付かないとしばらく損をし続けそうなシステム」など,押さえておきたい点というのもけっこうある。すでに始める気が満々だという人は,クライアントファイルのダウンロード待ち時間にでも,ぜひチェックしてほしい。

  

キャラメイクではとにかく可愛いキャラ作りを目指す!
……必要なし。だってどう作っても可愛いから

 
 物語の舞台は,南北で別々の文化が栄えたサウス大陸。南の人々は平和な日々を謳歌していたが,ある日突然,北の諸国から集結した武装集団が,南側の国境を襲撃する。南の住民達はなす術もなく,大陸の最南端「森の国」まで追いやられてしまう。
 しかし窮地に陥った南の住民は,「栄光の盾」と呼ばれる連合軍を結成。連合軍は北の進行に真っ向から対抗することとなり,南北は永きにわたる戦争状態へと突入する――というのが本作のストーリーライン。

 プレイヤーはそんなサウス大陸で,「晴空物語 RMT」「キリン族」「シシ族」「キツネ族」いずれかの種族の一人となって,森の国の住民や栄光の盾からの声に応じて戦いに身を投じることになる。職業は以下のとおり,種族ごとに2つずつの計6種類だ。

 

 さて,この種族・職業選びに関しては,初心者といえども「完全に好みでOK」と言い切ってしまっていいだろう。これは本作における序盤(たとえばLv20ぐらいまで)はどの職業でも,十分にソロで敵を倒せるだけの攻撃力を持っているためだ。
 その代わり,キャラクターの男女を問わずとりあえず可愛く仕上がるキャラメイクで,好みのビジュアルを作り上げることに全力を注ごう。「あっ,この髪型かわいい!」などと思って選ぶと,だいたいほかの誰かとかぶってしょんぼりするので,少しだけ妥協して個性を出すのがポイント(?)……かな。

【キャラメイクパターン一例】

 

簡単操作&ストレスフリーの冒険は鼻歌交じり
ただし,効率化とリスク減のために押さえておく点はある

 本作は,3DグラフィックスのMMORPGで,カメラ操作は2.8D(キャラクターとカメラとの距離によって,キャラクターを見下ろす角度が決まる)となっている。チャットなどを除いて基本的にはマウスだけで遊べるが,W/A/S/Dでのキャラクター移動や,各種ショートカットキーを駆使したプレイも可能だ。

序盤のクエストは,「○○に△△を持っていく」といったおつかいや,「□□を○体撃破」といった討伐系のものがメインとなる。クエスト報酬でHPとMPの回復アイテムはたくさんもらえるので,スキルを出し惜しみせず使用して,常にモンスターに最大の攻撃を加えながら,ガンガン依頼をこなしていきたいところだ。


 本作にはストーリー進行のためのメインクエストのほかにも,豊富なサブクエストが用意されている。
 しかし,おそらくLv15あたりまでは,メインクエストの報酬とそれらのクエストで倒した敵から得る経験値で,十分にレベルアップしていけるので,サブクエストでのレベリングは必要ないかもしれない。
 ……とはいえ,クエスト進行のスピードアップや,倒されるリスクを軽減するために,やっておかないと損なことはいくつかある。以下にざっと紹介しておこう。

■「補助システム」で自動回復

 

 キャラクターのHPやMPが表示されているパネルの右側にあるボタンから,「補助システム」が使える。これは,現在のHPやMPのパーセンテージによってアイテムを自動で使用するというもの。HPであれば,80%で「ヒールドリンクI」(回復量:小)を,50%で「ヒールドリンクII」(回復量:中)を,それぞれ自動で使うように設定しておけば,モンスターに倒されてしまう回数をだいぶ減らせるだろう。

■ちょっぴり強くなれる「称号」を設定

 Lv7あたりのクエストをクリアすると,プレイヤーは「期待の新人」という称号をもらえる。この称号は,キャラクター情報ウィンドウの「個人情報」タブで設定することで,キャラクターの名前の上に表示されるようになり,さらに追加効果もある(「期待の新人」の場合は,攻撃速度+3 ブロック+3)。称号は,クエストクリアや特定のボスを倒したときにもらえるので,入手した称号はマメにチェックして設定しておくべし。使わないともったいない。

 

■■「トランス」(変身)はどんどん使う

 Lv10のクエスト「目覚めるパワー」をクリアすると,プレイヤーは「トランス」によって,自らの内に眠る獣の力を解放して変身できるようになる。変身中はショートカットバーの下にあるSPゲージを消費してしまうが,その見た目がガラッと変わるうえ(まぁそれでも可愛いが),攻撃力や防御力が格段にアップする。なお,このSPゲージは,スキルを使って敵を倒すことでどんどん溜まっていくので,出し惜しみせずにどんどんトランスしていこう。これ,結構忘れがちなのだ。

■「ペット」もどんどん使う

 Lv6のクエストで最初の1匹を入手し,その後もどんどん種類が増えていくペット。彼らも,忘れがちだがトランスと同様にどんどん使っていきたい。使い方は,画面下部の「ペット」メニューからペットの管理ウィンドウを開いて,好きなペットを選んで「召喚」ボタンを押すだけだ(ペットを引っ込めたいときは「待機」を押す)。
 通常,ペットは自身のスキルなどを使って敵を攻撃してくれるが,プレイヤーキャラクターが「融合」を選べば,キャラクターとペットが合体して,キャラクターのステータスを上げることができる。ペットが勝手にフラフラ移動してアクティブなモンスターを誘ってしまうなど「今はちょっと邪魔だな」と感じたときなどには,融合でペットを身体に収めておくのもいいだろう。

 また,フィールド上にいる特定のモンスターは「捕獲」することでペットにできるという点も覚えておこう。
 モンスターをクリックして,モンスター情報パネルに「桃」のマークがあれば,捕獲可能な証。Lv15あたりで会うことになる「ペットじいさん」からペットフードを購入し,捕獲可能なモンスターの体力を50%以下まで削ってペットフードを使用すれば捕獲できる。素早くアイテムを使う必要があるので,ペットフードをショートカットに登録しておくのがポイントだ。

クエストの合間には「装備強化」と「武器製作」を
Lv19になったらインスタンスダンジョンにも挑戦!

 前述のとおり,序盤のメインクエストは思いのほかポンポンと進む。
 しかしそれもLv15あたりまでで,そのあとはサブクエストをちゃんと受けて経験値を得たり,装備を吟味したりしないと,レベリング速度はガクンと落ちてしまう。

 こんな状況でレベリングスピードを上げたいときには,「装備強化」や「武器製作」がおすすめだ。
 装備強化は,武器や防具にそれぞれ用意された「強化ハンマー」を使う。これは,序盤のメインクエストをこなしていると,気付けばそれなりの数が集まっているだろう。使用方法は,リュックから強化ハンマーを右クリックして強化ウィンドウを開き,そこに鍛えたい装備品を設定するだけ。強化ハンマーはたっぷりあると思うが,4~5回めの強化から成功確率がだんだん落ちてくることは,頭に入れておきたい。

少なくとも,強化成功率が100%の分は,すべて強化しておきたいところ 

 もう一つの武器製作は,キャラクターを強化する上でも,また冒険中にできる寄り道の一つとしても非常に楽しい要素だ。
 やり方は簡単で,まず画面下部のメニューから武器製作を選ぶ。表示されるウィンドウの左ペインから作りたい武器を選択して,右のペインに表示される素材を集めて製作開始ボタンを押すだけだ。
 武器製作で作ったアイテムは,その攻撃力が向上するのはもちろん,追加効果もふんだんに付加されるため,かなり強い。材料集めに苦労する甲斐も十分にあるし,レシピに掲載されている装備を全部手に入れるというコレクション要素の一つとしても楽しむこともできる。Lv15になったら,メインクエストの手を休めて,素材集めにいそしむことをおすすめしたい。

 

 さぁ,そんなこんなでLv19になったら本格的なパーティプレイの導入でもあるインスタンスダンジョンに挑戦する頃合いだ。メインクエストの流れで最初に挑めるのは,「精霊の地」のダンジョン。奧に〈遺跡の盾〉パーカー(Lv18),〈巨霊〉レオナール(Lv19)という2体の強敵が待ち受ける2人用のダンジョンである。
 さてこのダンジョン,ちょっと入ってみると分かるが――職業や強化具合にもよるが――基本的には一人では厳しい。かなりの勢いで倒されてしまう。
 そんなときは「自動パーティマッチング登録」を使おう。これは,ダンジョンに挑むときなどに,即席パーティを組みやすくするためのシステム。タンク,ヒーラー,アタッカーから自分の役割を選んで登録しておくだけで,人数が集まれば自動的にパーティが組まれて当該ダンジョンの入口に集合させてくれる。

 パーカーとレオナールは非常に手強いモンスターなので,アタッカー2人組で押し切るか,タンク・アタッカーいずれかとヒーラーという組み合わせでないとちょっとキツイかも。しかも筆者のヒーラーはスキルが未熟だったため,回復系に特化するようにスキルポイントをまとめて割り振りながら,なんとか攻略することができた。
本作において初めて歯ごたえのある戦闘を楽しめるタイミング。装備やスキル構成などに凝りたくなるという,MMORPGらしいだいご味を感じさせてくれる場所だった  

 Lv19以降もインスタンスダンジョンはいくつも用意されていて,多い場合は5人でパーティを組んで挑むこともある。パーティを組んだら,詳しい人にパーティ向けのスキル構成などを質問したりしつつ,今後のキャラクター育成の方向性を考えるといいだろう。このように知識をつけていくこともまた,MMORPGの面白さの一つなのだ。

 

まだまだ“旬”な晴空物語
年明けには大型アップデートも……?

 前述のとおり,本作は正式サービス開始から間もないこともあり,深夜や早朝でもそれなりに多くのプレイヤーがいたりして,時間を選ばずに遊ぶことができる。初心者に優しいゲームの作りと相まって,MMORPGをこれから始めるという人にはまさにうってつけとしか言いようのない一作だろう。
 今回紹介したのは,本作のほんの序盤に過ぎない。本作にはこのほかにも,5対5で戦う「闘技場」や,複数のギルドが争う「グランドバトル」(関連記事)など,コンテンツはまだまだある。27日まで楽しめるクリスマスイベントなど(関連記事)企画も多くあるので,この冬に始めるMMORPGとして,ぜひ検討してみてほしい。

 

 なお本作では,2012年初頭に初めての大型アップデートが予定されている。アップデート内容の詳細をここでは触れることができないのだが,何やらプレイヤーが待ち望んでいた機能が登場するようだ。さらに,タイトルにサブタイトルが付き「晴空物語 にじのとびらのアイランド」となるほか,ロゴもリニューアルされる。
 この大型アップデートに関しては,年明け早々から公式サイトで情報が公開されるとのことなので,楽しみに待っていてほしい。 RMT

 

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