「C9」の日本No.1プレイヤーが決定
2011年12月28日,ゲームオンは,東京都内のベルサール秋葉原で開催中の「第4回 秋葉原PCゲームフェスタ」にて,ステージイベント「C9ファン感謝DAY」を開催した。このイベントでは,同社のオンラインRPG「C9 [Continent of the Ninth]」の公式大会決勝トーナメントが行われたほか,出場選手と韓国から来日したC9のグローバルチャンピオンとのエキシビションマッチなどが催された。会場には200人を超えるC9プレイヤーが集まり,出場選手達の巧みなプレイに見入っていた。
C9 rmt の公式大会「C9 Battle Tournament Season1」は,2011年12月に開催され,2回の予選に勝ち残った4部門計8名の選手が会場でC9日本一の座を懸けて争うというもの。ルールはマップ「ピンペリー」でチームマッチを1対1で戦い,3ラウンドを先取したプレイヤーの勝利となる。
●ファイター部門
剣帝(ブレイドマスター)
Aru(ブレイドマスター)
●ハンター部門
疾風丸(アサシン)
ピカチュー(スカウト)
●シャーマン部門
金田まりお001(エレメンタリスト)
RayNoel(タオイスト)
●ウィッチブレイド部門
Sh1Lt0(ウォーデン)
Mirror(スレイヤー)
準決勝第1試合は,1回戦で軸をうまくずらし,疾風丸選手の飛び道具や掴みをかわしたMirror選手と,ストレートで剣帝選手を下したRayNoel選手の対決だ。RayNoel選手は,Mirror選手が回避する先を読んだ攻撃を披露し,Mirror選手を追い詰める。第2ラウンドでは素早い展開で1本取ったMirror選手だが,最終的に3対1でRayNoel選手が決勝進出を決めた。
準決勝第2試合は,罠を駆使して積極的に打って出るという一風変わった戦術のピカチュー選手を一回戦で下した金田まりお001選手と,ブレイドマスターらしい戦い方でSh1Lt0選手を破ったAru選手が対戦。金田まりお001選手は,エレメンタリストであるにも関わらず掴みからのコンボを駆使するといったプレイを見せ,ストレートで決勝にコマを進めた。
決勝戦では,金田まりお001選手が対人戦慣れした動きを見せるが,RayNoel選手はさらに一歩上をいき,金田まりお001選手がスキル発動のモーションに入った瞬間に懐に飛び込める距離をキープ。いずれ劣らぬ実力者同士の戦いは3対1でRayNoel選手が制し,見事にC9日本一の座を獲得した。
続いて,韓国で開催された「C9 Global Championship 2011」の優勝プレイヤーであるシャイナリス選手と,今回の決勝トーナメント出場選手8名とのエキシビジョンマッチが行われた。ルールはシャイナリス選手一人に対して,8人の日本人選手が挑むリレーマッチなので,人数的には後者の方が圧倒的に有利である。しかしシャイナス選手は,C9の各職業全スキルを熟知した達人で,相手の職業に応じてコンボを変えられるほどの腕前。日本人選手が放った攻撃を歩いてかわすなど,ときに余裕を見せながらアッサリ8人を打ち破った。
Q&Aコーナーには,ファイターのボイスを演じた声優の矢尾一樹さんもゲスト出演。「道を開けろ!」というセリフを披露したり,中川氏とともにNPCポーツの名シーンを演じたりして会場を盛り上げていた
イベントの終盤では,決勝トーナメントの実況と解説を務めたゲームオン C9運営チーム プロデューサー 中川敬順氏と,C9公認ナビゲーター 松井 悠氏,そしてシャイナリス選手に,来場者が質問をぶつけるQ&Aコーナーが設けられた。
最初の質問は,シャドウやナイトストーカーなどの新職業はいつ実装されるかというもの。中川氏によれば2012年年明け早々にゲームのバランス調整と,ムービースキップなどの便利機能の実装が行われる予定とのことで,そのあとにシャドウおよびブレイドダンサーが登場するそうだ。なお,ナイトストーカー実装は当分先になると話していた。
またシャイナリス選手に興味を抱く来場者が多く,会場からは3つの質問が挙がった。まずシャイナリス選手が,過去4回だけ体験したという敗戦の内訳について。シャイナリス選手は,うち2回はフレンドとお遊びでやっていた試合で,残りはアサシンに1回,リッパーに1回敗れたと話していた。
韓国ではどんな職業が強いのかという質問については,魔法職有利の日本とは状況が異なり,むしろ物理攻撃職がトレンドになっているとのことで,シャイナリス選手はもっと分析が進めば日本も同じ状況になるのではないかと語る。
強くなるためにどんな練習をしているかについて,シャイナス選手は,最初は自分の職業を知り,次に相手のスキルを研究し,そしてほかのプレイヤーの試合を数多く観戦して吸収するといいのではないかと答えていた。
また松井氏は,海外のプロゲーマーが,ゲームプレイをするだけでなく,筋トレや走り込みなどで身体を鍛えていると述べる。自身もC9公認ナビゲーターに就任して以降,ウェイトトレーニングなどを行っているそうで,トッププレイヤーであるためには心技体の充実も必要と話していた。
イベントの最後,中川氏と松井氏は,開発元のWebzenとともにC9をさらに面白くしていくことを宣言。こうしたオフラインイベントも随時開催して,C9を取り巻く状況を盛り上げていきたいと意気込みを見せてイベントを締めくくった。