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「エルソード」の“ファン感謝祭2011”が東京・表参道にて開催


2011年11月20日,ハンゲームのオンラインRPG「ELSWORD」のオフラインイベント「ELSWORDファン感謝祭2011」が,東京・表参道のアイビーホールにて開催された。当日のイベントでは,12月21日に予定されている次期大型アップデートに関する情報公開や,ゲーム内キャラクター“イヴ”役の声優として参加している能登麻美子さんを招いてのトークショー,そして来場客参加型のアトラクションなどが行われた。エルソードが日本サービスを開始してから初となる単独大型オフラインイベントは,運営スタッフと参加者の双方によって大きな盛り上がりを見せた。その模様をレポートしていこう。

次期大型アップデートが12月21日に実装
“ラシェ”の3次職,“決闘システム”のリニューアルなど

 このたびファン感謝祭の会場として選ばれた表参道アイビーホールは,普段は結婚式などに用いられるイベントホールである。会場全体が荘厳な雰囲気で,来場客は円卓を囲んで座るなど,よくあるオフラインイベントとはちょっと違う雰囲気でスタート。
イベントが始まると,エルソードの日本運営プロデューサーを務める中村大祐氏と,ディレクターの坪田律紀氏が登場した。彼らは公式ストリーミング“ELSTREAM”などで,“GMウェイブ”“GMジェクト”としてファンにはお馴染みの人物。そのためか会場内はとてもアットホームな雰囲気だ。2人はイベントの進行に不慣れなところも見受けられたが,そんなときも客席から応援の声が飛んだりしていた。

 会場内がこの日一番の盛り上がりを見せたのは,12月21日に実施が予定されている,大型アップデートの発表が行われたときだ。まずは,2011年7月に登場したキャラクター“ラシェ”に関して,待望の“3次職”が追加される。会場で上映されたムービーを掲載するので,まずはご覧あれ。

3次職として追加されるのは,「アイアンパラディン」と「デッドリーチェイサー」の2種類である。現在ある2次職「フューリーガーディアン」と「シューティングガーディアン」から,クエストを通じてそれぞれ転職できる。レベルやクエストなどといった転職条件は,従来キャラクターと似た感じになるとのことだ。

 ムービー情報を補足すると,アイアンパラディンは近接攻撃により特化した3次職。大砲を振り回しての範囲攻撃が強力で,フューリーガーディアンの長所を,さらに伸ばしたクラスである。なぜか(?)髪もだいぶ伸びており,続いて紹介するデッドリーチェイサーとはいろんな意味で好対照といえそうだ。
 一方のデッドリーチェイサーは,2丁拳銃を装備しており,目にも留まらぬ射撃を得意とする。敵を空中に浮かせてから立て続けに射撃コンボを繰り出すなど,こちらは中~遠距離攻撃に特化したクラスとなりそうだ。

 続いて,12月21日の大型アップデートでは,現在ある「決闘システム」がリニューアルされる。これまでの対戦相手はプレイヤー,つまりPvPを行うコンテンツであったが,リニューアル後は“エピックNPC”がランダムで登場することもあるという。エピックNPCならではの特別なスキルも登場し,これからはPvE派の人にとっても要注目となりそうだ。

 また,決闘システムのリニューアルに伴い,報酬システムも見直される。対戦結果に応じて「アリーナポイント」(AP)を獲得し,それを溜めて装備品などと交換できるようになるのだ。報酬品は100種類以上が一気に登場し,PvPで有利になるプロパティなどが付随するとのことだ。

 
来年以降のアップデート予定もチラ見せ
開発会社KOGのスタッフからはサプライズ情報も?

 このたびイベントでは,今後のエルソードの展開についてもいくつか発表が行われた。まずは,2012年1月のアップデートにおいて,キャラクターのレベルキャップが“60”まで開放されることが明らかに。また,それに伴い,ハイエンド向けのダンジョンも多数追加される。

具体的には「ハーメル」関連のダンジョンが3種類追加される。「マグマンタの洞窟」「凍りついた水の神殿」「水の聖堂」というラインナップで,ここで展開されるシナリオを持って,ハーメルでのストーリーはひと段落を迎えるそうだ。

 それともう一つ,従来エリアをリニューアルさせたコンテンツの“秘密ダンジョン”に関して,「ベルダー」が新たに追加。今度は背景のオブジェクトが動き出して襲い掛かってくるなど,エルソード屈指の高難度エリアとなるとのこと。ここでは,新たなレベルキャップに適した,レベル60用のセット装備が入手できるとのことである。

 

エルソードの開発会社である韓国KOGから,海外チームゼネラルマネージャーのDongshin Lee氏と,日本プロダクトマネージャーのYun-Yeong-Jeong氏が来日。エルソードの開発秘話などについて語ってくれた。

 韓国のエルソードでもこういったオフラインイベントを行ったことはあるが,今回のような大規模なものはなかったそうだ。それだけに2人は最初緊張していたそうだが,会場の盛り上がりを見てとても嬉しく感じているとのこと。

 また,以前に日本で行った“アバターコンテスト”に関して,優秀作をゲーム内に実装するべく,着々と準備が進んでいるという。こういったコンテストは,韓国やヨーロッパでも行っているが,日本プレイヤーからの反響がダントツで高いそうだ。キャラクターに愛着を持ってくれるという意味では,日本のファンは世界一とのことで,そのことがとても嬉しそうなお2人。来年以降も,こういったコンテストは前向きに行いたいとのことなので,アイデアがあったらメモしておこう。


エルソードの今後のアップデートについても気になるところだが,それについて2人から,来年上半期に予定しているというアップデート情報が一部紹介された。

 最初に紹介されたのは,エルスとレイヴンの2人に用意された新システム。エルスの場合は「剣の道(仮)」というシステムで,攻撃に応じて赤や青のゲージを溜めていき,必殺技を繰り出せるというもの。レイヴンも「怒り(仮)」という,似た感じの強化システムが追加される。今回発表されたのはエルスとレイヴンだが,それ以外のキャラクター用も気になるところだ。

 その後2人は,現在韓国で現在開発中の“世界初公開情報”なるものを紹介。「赤い髪のナイト」という説明と共に,一枚絵のシルエットがスライドで公開されたのだが,それ以上の情報は一切なし。スライドの写真撮影すら不可で,これが新たなプレイアブルキャラクターなのか,クラスなのか,それともストーリー上重要NPCなのか,何も分からない。ファンは想像を膨らませながら続報を待とう。

 

能登麻美子さんを招いてのトークショーなども

 
 休憩を挟んだ第2部では,“イヴ”役に声優として参加している能登麻美子さんを招いてのトークショーが行われた。

 ちなみにイヴは,ゲーム内の人気投票で現在1位とのことで,それが理由で今回のイベントにもお招きしたそうである。プロデューサーの中村氏は「イヴの人気の半分以上は能登さんの声でしょう」「運営チームのスタッフが皆,大ファンなんです(笑)」と公私ともども大のお気に入りの様子。ちなみにこのイヴに関してだけは,ほかのキャラクターと比べて,声優役がすぐに決まったのだという。

 それを受けた能登さんは,「次第に人間らしい感情が芽生えてくるあたりが,気に入ってくれたのかな?」との返答。イヴの収録を行ったのは約2年前とのことだが,会場内のアットホームな雰囲気に触れ嬉しそうであった。

 能登さんに,エルソードの各キャラの生アテレコを行ってもらうイベントも盛り上がった。最初は普通にイヴの声を演じてもらっていたが,途中からは“別のキャラクターをイヴに喋ってもらった”という設定でのアテレコも。オカマ役の“リチャン”や,グレイブ,アイシャなど,他では見られない夢の競演に会場は大盛り上がりである。

 
そのほか印象に残ったのは,来場客全員でエルソードのイラストを描くという「エルソードお絵描き講座」という催し。お笑い芸人の成田優介さんが登場し,「6つの簡単な工程で,デフォルメキャラが描ける!」という触れ込みのコーナーである。大勢の来場客が紙とペンを手に,気楽にイヴやレナのイラストを描いているというのは,オフラインイベントしてなんだか妙にほのぼのとした光景であった。

 

こんな感じで「ELSWORDファン感謝祭2011」はつつがなく終了。2010年3月に正式サービスが開始されたエルソードは,当時のNHN Japanが「ドラゴンネスト」を大々的にプッシュするなか,努力を重ねて着実にファンを増やしてきた。今回の単独でのオフラインイベント開催は,一つの成果といえるだろう。運営スタッフとファンの距離感も好印象で,来場者には充実した1日となったのではないだろうか。

 最後に,4Gamerではイベントの終了直後に,運営チームの中村氏と坪田氏の2人にインタビューを行っている。アップデートの補足情報や,イベントでは聞けなかった裏話などがいろいろとあるので,後日の掲載を楽しみにしてほしい。

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