aionアビスの脅威
アビスを発見した初期は、AIONの摂理を賛美したものだ。
オードと資源が豊富な空間を手に入れたと考えたからだ。しかし現在、私にとってアビスは大きな呪いのようにも感じる。
塔の破片を通じて新しい世界をむさぼるように探索し始めた時は、全ては希望的だった。探査の最中、行方がわからなくなるディーウァもいたが、どの様な場所でも探索にその程度の犠牲はつきものだと思った。「デルトラスろストーム レギオン事件」が起こる前までは。。。
ストーム レギオン生存者の伝える話はこうであった。アビスを通じて見慣れない場所に出たがそこは過去のアトレイア北間だった。そこは暗く、痩せた大地に変わり果て、人々の姿も異質に変化していた。レギオンリーダーであるデルトラスはどうにかして元の世界へ戻ろうとしたが、偶然にも神ジケルを呪い、天族としての自尊心を守って死を受け入れた。多くの部下はデルトラスと共に死を迎え、残りは何とか逃げ切る事が出来た。しかし、天界に帰れた者はごくわずかだった。
アビスの向こう側にアトレイアの残った半分があった事も驚きの事実だったが、ほどなくして明かされた事実は、それよりもはるかに衝撃的だった。神バイぜルがアビスの探索中、寿命を迎えようとするアーティファクトの守護者に出会い、アビスの秘密を聞いたのだ。アビスは、AIONの残った破片がオードを異常共鳴させ作られた異次元空間で、オードを急速に消耗させている事を、そのためどちらか一方のAIONの塔を完全に壊さない限り、アトレイアは完全に破滅してしまうという事実をである。