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[G-Star 2011」「C9」初の国際大会“C9 Global Championship2011”開催。


   G-Star 2011会場で2011年11月11~12日,オンラインアクションRPG「C9 [Continent of the Ninth]」初の国際大会となる「C9 Global Championship 2011」(以下,C9 GC2011)が開催された。

 C9 GC2011の参加国は,約2年ほどサービスが行われている韓国,2011年7月に正式サービスが始まったばかりの日本,そしてクローズドβテストが9月に終わったばかりで,ウィッチブレイドもまだ実装されていないという中国の3か国。これに加えて,今回の大会では各国のプロデューサー3人がチームを作り,計4チームで優勝を目指して火花を散らすことになった。


やはり4Gamer的に注目なのは,ファイター系代表“下級兵士”選手,ハンター系代表“ピカチュー”選手,シャーマン系代表“ばるあ”選手といった日本代表選手の活躍だ。日本代表決定戦では凄いプレイを見せてくれた3人だが,果たして国際大会という大きな舞台で,その実力はどこまで通用するのだろうか。

11月11日 チーム戦

 C9 GC2011の初日となる11月11日,まずは韓国でC9をサービスしているWebzenブースにおいて,「チーム戦」が行われた。チーム戦は,3人vs.3人の勝ち抜き戦で,勝利した選手はそのままリングに残り,減少したHPを引き継ぎながら連戦するというものだ。組み合わせは,第1試合が中国代表vs.プロデューサー(PD)チーム,第2試合が日本代表vs.韓国代表となった。

   

 第1試合の中国代表は,3か国の中で最もプレイ期間の短い国だが,さすがは代表に選ばれるだけの実力を持っていた。うっかり勝ってしまうと「空気を読めよ!」と言われてしまいそうなPDチームだったが,そんな心配(?)も必要なく,中国のファイター系クラス代表者に3連敗。まずは,中国代表が決勝への切符を手にした。
 続く第2試合は,日本代表vs.韓国代表戦だ。2年ものサービス期間を持つ韓国と,まだ4か月という日本。この時間の差は埋められるのだろうか?
 1人目は,韓国のシャーマン系代表“タオイスト”に対して,スカウトを操作するハンター系代表ピカチュー選手が勝負を挑む。タオイストに対して,最も嫌な相手だろうと考えて対戦順を練り,先鋒にスカウトを選択したという日本代表だが,韓国代表はその作戦をものともせず一蹴。結果的に,日本代表3人を1人で倒しきってしまった。1年半以上という時間の差は,思った以上に大きかったのかもしれない。
そして決勝に進んだ韓国代表は,再びシャーマン系代表のタオイストを先鋒にして,中国代表との戦いに望む。結果を先に言ってしまうが,韓国代表がまたも3連勝するという圧勝っぷり。結局,ほかの韓国代表のプレイを見ることもなく,シャーマン系代表選手だけで,すべてが決してしまった。

    

11月12日 個人戦決勝
 11日のチーム戦が終わると,翌日12日に行われる「個人戦」の出場者を選抜する予選が行われ,各国代表が同じ国のプレイヤー同士で戦った。日本代表でこの予選に勝ち残ったのは,ファイター系代表の“下級兵士”選手だ。このほか,韓国はチーム戦でも活躍したシャーマン系代表,中国は日本と同じくファイター系代表が決勝進出となった。また,PDチームからはWebzen C9開発チーム プロデューサー ユ・チュンギル氏が選ばれた。

 クジによる個人戦の組み合わせで,第1試合が韓国代表vs.中国代表,第2試合がPDチームvs.日本代表に決まった。個人戦の準決勝/決勝は,3本先取で行う。

第1試合の韓国代表は,前日のチーム戦で6連勝し,個人戦予選でも韓国代表のアサシンに1回負けただけという,今大会で突出した実力を持つプレイヤーだ。対する中国代表選手だが,なんとか3戦目で善戦したものの力及ばす,韓国代表が3連勝を決めて,決勝にコマを進めることになった。

 

第2試合は,PDチームのユ・チュンギル氏と日本代表の下級兵士選手との戦いだ。どちらもファイター系キャラということもあり,接近戦でコンボを狙った激しい戦いが繰り広げられた。さすが2年の運営経験を持つユ・チュンギル氏だけあり,そう易々とは勝たせてもらえないか? と思ったが,ユ・チュンギル氏の動きをよく見て距離をうまくとり,攻めるときは一気に懐に入り込む下級兵士選手が見事に3連勝を果たし,決勝戦へとコマを進めた。

  
こうして個人戦の決勝戦は,韓国のシャーマン系代表選手と,日本のファイター系代表である下級兵士選手とで行われた。今大会最強といっていい韓国代表選手に対して,下級兵士選手はどこまで迫れるのだろうか。

 また結果から先に言ってしまうが,もうグウの音も出ないほどの圧勝で,韓国選手が3連勝を決めた。2戦目,3戦目ともに,リングアウトを狙った攻撃に見事にはめられてしまう。コンボからの回避手段を使わせておいたうえで,そのクールタイムが終わる前に一気に攻撃を仕掛けるという,相手の行動をすべて読み切ったかのような戦い方だった。
 ちなみにリングアウト狙いは,日本人プレイヤーとしては思うところがあるかもしれないが,さまざまな国(今回は3か国だが)の選手が参戦する国際大会では,自分達のローカルルールは通用しないものだ。これは今後,国際大会に臨むうえでの一つの壁となるのかもしれない。 
最後に,個人戦の決勝戦まで勝ち進んだ下級兵士選手を中心に,日本代表のピカチュー選手,ばるあ選手に聞いた,今回のC9 GC2011の感想と,C9公認ナビゲーターである松井悠氏のコメントを紹介しよう。

 なお,今回の試合の模様は,フライデーC9のアーカイブスとして公開されているので,興味がある人は「こちら」のページで確認してみよう。

 
4Gamer:
 今回,C9で初の国際大会となったわけですが,プレイヤーの目から見て,または体験して,どのような感想を持ちましたか?

下級兵士選手:
 C9は,まだ日本では正式サービスから間がないので,あまり知られていないのですが,(韓国で)こういうゲームイベントに大勢の観客が集まっているのを見ると,大きな作品なんだというのを感じました。また,こういう大会では,日本とは違うプレイヤーの方々が来ているので,とても良い経験になりました。

4Gamer:
 大会では,とにかく韓国の選手(とくにシャーマン系代表)の強さが目立っていましたね。リングアウトも容赦なく叩き込んできましたし。

下級兵士選手:
 ええ,圧倒的に強いですね。今回の大会のMVPは,間違いなく彼でしょう。リングアウトについては,日本ではクリーンな戦いを好む傾向にありますが,公式の大会で思うのは,勝つための手段は問わないのが普通だということです。それに観客の皆さんも,リングアウトでも楽しんでいたようですし。あれ(リングアウト狙い)を食らってしまったのは,自分がまだまだだ,ということです。

4Gamer:
 チーム戦でも,彼にストレート勝ちされてしまいましたね。

下級兵士選手:
 クラスには相性があるので,(韓国代表のタオイストに対して)相性の良いクラスを最初に持ってくるという戦略的な面はあったんですが,1戦目で崩れてしまったのが敗因ですね。

ばるあ選手:
 戦略を完全にプレイヤースキルでねじ伏せられたという感じです。

ピカチュー選手:
 (タオイストは)スカウトが一番嫌だろうと考えて,一番目に持っていったら対する韓国代表のタイオストと最初にぶつかれたので,これでようやく五分五分だろうと考えていましたが。

ばるあ選手:
 彼の強さが,僕達の考えた戦略を何もかもねじ伏せてしまいましたね。

下級兵士選手:
 2年分の差はでかかったということでしょう。

4Gamer:
 これから時間を掛けて,この2年の差をどこまで縮められるのか,皆さんの今後の活躍に期待しています。

C9プロデューサー 中川氏:
 ゲームオンがサービスしているFPS「Alliance of Valiant Arms」も最初は韓国チームに全然敵いませんでした。しかし,最近は良い勝負をしているので,C9もそうなってほしいです。そのためにも,また世界大会みたいなものをやりたいですね。

 C9公認ナビゲーター松井 悠氏からのコメント

 今回のC9 Global Championship2011では個人戦,チーム戦ともに,Ustreamでの配信を行わせていただきました。
 はじめてのオフラインイベント参加,そしてステージマッチというハードな環境の中で戦った日本選手たち,本当にお疲れ様でした。

 2年ほど先行してサービスが行われている韓国プレイヤーはかなりのもの,とは聞かされていましたが,個人戦,チーム戦ともに出場し,全勝で優勝をもぎ取ったシャイナリスさんの圧倒的な強さには驚かされるばかりでした。

 試合後のインタビューで,シャイナリスさんから「まだサービス開始から3か月弱しかたっていない日本のプレイヤーがここまで強いとは思いませんでした。これから,どんどんこの差は縮まってくると思います。そのときを楽しみにしています」とのメッセージをもらいました。
 現在,シャイナリスさんは,日本語の勉強もされているということですので,機会があれば,ぜひともゲストとしてお招きして,日本でその強さを見せていただきたいと思っています。

 今後,オンラインやオフラインでさまざまなトーナメントを開催していきたいと思っていますので,みなさんもぜひ,参加してください!

 最後になりましたが,C9初の国際大会開催に尽力された,Webzenのみなさん,そして日本予選を運営した株式会社ゲームオンのみなさん,ありがとうございました!!  RMT

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