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過去60年エルソード RMTで最多の雨量といわれ


過去60年で最多の雨量といわれている。NASAが公開した、タイ中部エルソード RMTの洪水被害の拡大を示す画像=NASA提供 【バンコク=新居益】タイで大洪水による冠水が広がり被害が長期化しているのは、例年以上に多い降水量と、なだらかな地形のためだ。 タイ政府当局によると、今年は5~10月の雨期に、国を南北に貫くチャオプラヤ川の上流地域で、平年より約5割多い雨が降った。 今週末には、タイ湾で大潮を迎え潮位が高くなるため、川の水は海に向かって流れにくくなる。 タイで洪水を調査している寺川陽・国土交通省河川環境評価分析官によると、多数の日系企業が入居する中流域のアユタヤ県などの工業団地は、10年に1度の大雨に耐えられるよう設計されており、今年の大雨は想定外だった。ランシット大学のセリー・スパラティッド准教授(土木工学)は「バンコクが本格的に冠水すれば、水がなくなるまで1か月以上かかる」と推測する。 首都バンコクで本格的に冠水が始まっても、急流が一気に押し寄せるのではなく、穏やかな水の流れとなりそうだ。 地形が険しく川の流れも速い日本とは異なり、タイの国土はなだらかな地形で、川の水は元々、緩やかに流れている
 ただ、エルソード RMTいったん水があふれ出したら、引くまでに時間がかかる。
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