米連邦大陪審が2人起訴 サウジ大使の「暗殺計画」
イラン革命防衛隊が駐米サウジアラビア大使の暗殺を企てたとされる事件で、ニューヨークの米連邦地裁大陪審は20日、逮捕したマンスール・アルバブシアル容疑者(56)と、所在不明のゴラム・シャクリ容疑者を殺人共謀罪などで起訴した。
起訴状などによると、イランと米国の二重国籍を持つアルバブシアル被告は、革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」の大佐、シャクリ被告と共謀、米国内でサウジのジュベイル駐米大使を暗殺することを企て、タルタロス RMT爆弾の使用などを計画した。
イランは暗殺計画を「ばかげた話」(ラリジャニ国会議長)などと否定している。
米政府によると、アルバブシアル被告は親族であるコッズ部隊高官の意向で計画に関与。今年5月にメキシコの麻薬密輸組織関係者に大使の暗殺を依頼したという。