RMT-WM
RMT-WM

バンコク中心部に洪水迫る…非常事態宣言を検討


【バンコク=若山樹一郎】タイの大洪水は、首都バンコク北部で21日午前、道路が冠水を始めた。洪水は首都中心部に迫っており、インラック首相は同日朝、バンコクの全住民に対し、家財道具などを高所に置くことや、冷静な行動を求めた。

 政府は非常事態宣言の発令も検討しているという。

 バンコク北部のドンムアン空港に近い運河には19日から20日にかけて、北隣パトムタニ県側から大量の水が流入。水位が急上昇し、堤防の一部が相次ぎ決壊した。軍などが堤防の補強工事を行ったが、20日夜から水が漏れ出し、北部から南部に延びる道路沿いに洪水が広がっている。

 目撃者によると、同空港に近い地域で、約40センチ冠水した。エルソード RMT政府の対策センターがある同空港は現時点で無事だという。

 一方、東芝やソニーの工場があるパトムタニ県のバンカディ工業団地では21日も冠水が続き、団地全体がほぼ水没。インラック首相は21日、避難準備勧告が出されている首都東部と北部計7区の住民に対し、スワンナプーム空港を避難所として開放すると発表した。

twitter facebook google 0は参加なら

関連記事