主力市場が分かれた『AION』と『TERA』
上半期最高の話題作だった『TERA』が、ライバルと言われていた『AION』と違う道を歩みつつある。『AION』が海外で多少振るわない姿を見せていたものの、韓国内において最高のゲームとしての位置付けを固めているのに対し、『TERA』は韓国内での不振の突破口を海外で探している為だ。
実際にNHNは『TERA』の韓国内予想売上を下方修正した。
今年の始めには2011年韓国内売上が1,000億ウォンまで可能という展望であったが、今は500億ウォン水準まで落ちた状態だ。反面『AION』は海外サーバーが1/20まで減少したにも関わらず、韓国内ではサーバーが46個に増えている。『AION』の今年の売上で韓国内市場が占める割合は80%に迫るという分析も出てきている。
一方8日日本で公開サービスに突入した『TERA』は初日48,624人に達する最高同時接続者数を記録した。これは日本ハンゲームがこれまでサービスしてきたゲームの中での最高数値で、韓国と日本のオンラインゲーム市場規模を考えた時、韓国市場において20万人の同時接続者数を記録したのと同じくらいの規模であると言われている。
ユーザーからの評価も肯定的な物が多く、5つのサーバーで同時接続1万人水準の『AION』と違い、4万人以上は維持するのではというのが関係者達の分析だ。一部では「エリーン」が日本ユーザーの心を掴んだ!という評価もされている。
ヨーロッパとアメリカの反応も上々のようだ。ブルーホールアメリカ法人とヨーロッパ現地パブリッシャーを通じて来年春に正式ロンチングされる『TERA』は、北米最大のオンラインゲーム専門サイトMMORPG.comで期待されるオンラインゲーム2位に選ばれており、E3 2011でも賞を総なめにしている。
特に現地関係者は『TERA』がコンソールゲームを主に楽しむ北米とヨーロッパのゲームユーザーを相手にオンラインゲームではめったに見られない「アクション」を強調している点を好材料とし良い成果を上げられると予想している。
ブルーホールスタジオのキム・カンソク代表は“今月開かれるドイツGames comを通じて新たなコンテンツが導入された試演バージョンを公開する予定なので注目してほしい”とコメントしている。